「女性」であることは損?得?
昔、働き始めたころ、
- 仕事はしないといけない
- 家のことはしないといけない
- 体を休ませないといけない
- 『命は食にあり』で食べることはおろそかに出来ない…
しかも私の仕事は定時で終わるのではなく、それ以外の時は新しいことを勉強したり、どうしたらあの人は良くなるのだろうと考えたり…
日々、24時間がめまぐるしく回る毎日で、しかも『睡眠・休憩』をたっぷり摂らないともたない体で、何度「男性はいいよな…奥さんがあれもこれもやってくれて仕事だけに精を出してればいいので…」と羨ましく思ったことか!
しかしふと気が付くと…体調が前よりアップしたのもあり、いつの間にか時が流れ、あれほど大変だ大変だと思って暮らした日常はそうでもなくなり、周りの人たちに助けてもらうようになり、かなり楽になってきました。
また、以前苦手だったことがふと気が付くといろいろ自分で出来るようになっているのもあって、毛嫌いしていたのに、イヤイヤやっていくうちにいつの間にか要領がよくなり、ポイントをうまくおさえ、省エネ化できるようになり、家のこともササっとできるようになってきました。
もちろん、掃除洗濯などは人任せですが、でも細かいところはやはりこちらがチェックしています。(指示するのも意外と大変です)
気が付くと、自分の洋服はすべて界面活性剤の入っていないもので手洗いをするようになりました。パリッと気持ちよく仕上がります。
クリーニングから返ってきた袋を開けた時の、嫌な石油の臭いもしません。
しかもお風呂の残り湯を使って無駄なくまわしていく、これって喜び!?
気が付くといろんなパターンの服を着たり、着まわしたり、組み合わせたり、オシャレが面白くなってきました。
洋服を選ぶのも一種の自己表現ですものね。
男性はいつもワンパターン、それに引きかえ、女性はスカート、ワンピース、パンツ、それに靴、バッグ、小物、アクセサリーと様々なバリエーションが楽しめます。
あれ?これって楽しい?!
そう気が付くと「女性で良かったな」ってことが意外とあるかもと最近思うようになりました。
もちろん家のことはやってもやってもエンドレス。
疲れている時はウーンと思いながらやり続けています。
しかし、家で自分で淹れるコーヒーもティーも、わずかなひとときの幸せとして楽しめるようになりました。
ようやくここまで来た!
感無量ですが、気が付くともうとっくに60歳を超えて人生の最終章になっていました。
生きてて良かったかも?最近よくそう思います。
女性に生まれて良かったかも?はい、最近とてもそう思います。
松本有記