漢方とインフルエンザ①漢方と抗インフルエンザ薬
インフルエンザと漢方
今だからこそ言えますがお恥ずかしい話、実は昨年の年始にインフルエンザにかかってしまいました。個人的には人生初のインフル、そして他のスタッフも賀詞交換ならぬ、ウイルス交換していた疑いがあり、私含め計約2名が年始早々倒れてしまいました…。
その時はまさかインフルとは思わず、自宅にあった当院オリジナルのサプリだったり、去年か何年か前のよく分からない風邪薬など、とにかくその辺にあったものを飲んではみたものの、症状からして何かおかしい…素人からしてもこれは風邪ではない…と顔面蒼白になりまして、学校の出席停止ならぬ出勤停止にいたりました。
とにかく動けないので、寝たいのですが身体の節々が痛くて寝ていられない、寝返りを打つのも苦痛でようやくなってみてインフルの凄さを身をもって経験できましたし、毎日当たり前に動いていた自分が嘘の様でした。
そんな時に、インフルエンザ用の煎じ薬を院長に処方してもらいました。
漢方のパワーを凝縮した煎じ薬
結局、約1週間ほど自宅療養させてもらったお蔭で完治することができましたが、確かにあの煎じ薬が回復していくきっかけになったと思います。私と言うより、もう一人のスタッフが煎じ薬を飲み出してからみるみる回復に向かった様なのです。煎じ薬を飲んだ途端に汗がぶわーと出て、それまで平行線だった状況がはじめて打開できた感覚だったそうです。対する私もそこまで劇的ではなかったものの、あの煎じ薬投入をきっかけに回復に向かっていった様に思います。
西洋医学の抗インフルエンザ薬の特徴
西洋医学ではインフルにかかるとゾフルーザやタミフルなどが処方されますが、分かりやすく言えば「ウイルスを閉じ込めること」を目的としており、副作用も多く報告されています。
簡単に説明すると、西洋医学で処方される代表的な抗インフルエンザ薬は、細胞の中に侵入したインフルエンザウィルスの増殖を防ぐ、または細胞の外に出て広がるのを防ぐといった目的があります。
次回は同じインフルエンザに対し、漢方はどのようにアプローチするのかについてお話ししたいと思います。