先日の経済界セミナーについての補足
先週、2週間続けて東京へ行き、セミナーや東京診療をしたので、その余波でなかなか疲れがとれず、ようやくゆっくり休めて、少し余裕が戻ってきました。
少しでも、やり残したルーティンワークを片づけて追いつかないと、とようやく動き出せる気持ちになりました。
先週の木曜日には、東京の恵比寿にて、経済界の方々向けに健康セミナーを行ったのですが、皆さん熱心に聞いて下さり、健康に関心が高いのがよく分かって嬉しかったです。
(実際、出席率も反響もとてもよかったそうです)
ただ、悔やまれることが1点…。
私はセミナーで、具体的な解決策というのを必ずお伝えするようにしているのですが、睡眠の質を上げるという項目で、今回は“発酵土壌菌”という言い方だけをしたので、誤解をされてしまったかも…?と、後になって思いました。
私の言っている発酵土壌菌というのは、今のところまだほとんど市場に出回っていないので、インターネットなどで調べても、まず情報が出てくるのは全く別の土壌菌や、そのサプリメントなどしかありません。
今回のセミナーでは、睡眠の項目で“発酵土壌菌”ということだけ解説しましたが…
間違えて、別の土壌菌についての情報や、製品などにたどり着いてしまっている方がいるのでは、と少し気がかりです。
まだ私の提唱している“発酵土壌菌”については、インターネット上などに情報がほぼありませんので、間違えて別のものと混同されないように、お願いいたします。
ともあれ、私は何とか健康でいるためのポイントをお伝えして、その解決策を示すことで、私が診察しなくても、いつの間にか多くの方々が自分で自分を管理して、健康になっていけたら素晴らしいのでは、と思い、セミナーに取り組んでいます。
今回もセルフケア(自分で自分の体を管理する)のために必要な、
- 栄養=お腹の状態を整える
- 良質の睡眠
- 姿勢とストレッチ
- 心
の4つの柱のうち、①②を主にお話ししました。
これまで長年にわたる診療のなかで、様々な形でセミナーを行ってきましたが、結局ただ抽象論で「こういうことに気をつけましょう」と呼びかけるだけでは、皆さん自宅に帰られたらまた普段の生活パターンに戻ってしまうだけ…ということもとても多いようで、私としては、これでは目指している“医療改革”や“意識改革”になっていないじゃないか、と思い、この頃は、なるべくセミナーの中で健康になるためのエッセンスをきちんと伝えるように心がけています。
(そんななかでは今回は、後になって思えば、少し気がかりが残る伝え方になってしまったなと…誤解をされないよう、ブログにてこんな追記をしているわけです)
仕事を続ける年齢も、寿命もどんどん延びている昨今、“健康であり続けること”が、誰しもにとって大基本のテーマとなってきています。
大切なのは、「悪くなってから手を打つ」のではなく、「いかにして良い状態をキープするか」、そのために何ができるかです。
いつもクリニックで診療していて、「調子がよくなったから」といって、すぐさま漢方やサプリメントを飲むのをやめてしまう方がいるのですが、「それは違うのになぁ」と、よく思うのです。
私自身も今、これといって症状はありませんが、“健康ソーン”の中にいるためには、いつも努力をし続けています。
“健康とは綱引き”
年をとっていくことは、残念ながら体が壊れていくことなので、少しでも良い方にと引っ張ってあげて、何とか壊れさせないで維持することが出来るくらいです。
そして、さらになるべく良い方にと引っ張っていって…それでもやはりしだいに落ちていくのですが、何もしないで年を重ねるのに比べたら、その落ち方ははるかに緩やかです。
元気で年をとる
“年だから…”と年のせいにして、妙に自分を納得させない
良きメンテナンスをして、楽しく暮らしていきたいですね。
著者紹介