一生モノの薬棚!
こんにちは。スタッフの牧です。
ここ数日、急に暖かくなり、春めいて参りました?
今回は昨年末におよそ約30年⁉ぶりに新調した調剤室の生薬棚についてご紹介したいと思います。注:厳密に言うと、薬棚と言うと煎じか粉の方か分からなくなるので、こちらでは生薬棚と勝手に改名して呼んでいます。
恐らく開院したであろう時代(*)から長らくプラスチック製(外枠:スチールと思しき金属。引き出し部分:プラスチック)の生薬棚を使って参りましたが、梅雨時の防湿という点や、香りを逃がさない点等を考えると、矢張り木製、桐の棚にかえられたら良いなぁ…という話が前々から出ていました。
* 話に聞く限りですが、前の棚は阪神大震災を経験している棚でした。その後、使用する分には全く支障はありませんでしたが、やはり一部が少し歪んでしまったらしく、何度か改装を繰り返している当院内では大変貴重な当時の遺産でした。
↑入れ替え作業中(元々入ってた引き出しは全て撤去済の状況)でお見苦しいですが、3つ並んでいる内の一番右側の左上。前述の様に、少し歪んでいるのがお分かりになられますでしょうか。右端の木製のは新調後の新しい棚です。
ただ、どこかが壊れたりして急を要す訳でもなく、職人さんへはボチボチ作っていただけませんか?とお願いしていたのでした。
ボチボチ……一言で簡単に言えますが、引き出しの数だけでも
8段×5列を6棹・・・しめて240個(+予備…)!
箪笥専門の職人さんでもないので、通常業務の傍らで制作していただきました。…と言うことで、暫くcoming soon状態で出来上がりを楽しみに待っていた訳です。
そんな折、いよいよ出来上がりの一報を受け、日程調整した結果、昨年の話にはなりますが、キリも良いので11月1日に納品していただくことになりました。
引き出しも最初、華奢そうに見えたので今まで入れてた同量が入るかしら…?と一瞬思いましたが、コンパクトに見えただけで、全部収納でき、本当に使いやすいです!見た目と違って意外と量が入るーーその点だけで言うと、個人的にはインド料理屋で出るあの銀色の器、カレーが入っている方の小さな器が浮かんで来ました。脱線しました。
それと、棚を入れ替えた当時、職人さんがインスタにアップなさったとおっしゃっていたので、ご本人の承諾もいただき……と長いこと、そのままになっていました。こちらに貼り付けます。
インスタ
作業風景をアップしていたり、引き出しのスーって入っていく様が何とも言えず素晴らしいです!
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これを見て、完全に忘れていた古き良き桐箪笥等の開け閉めの時のぷしゅーっと閉まっていく感覚を思い出せました。最近では少なくなってきたであろう、この手作業から生まれるものの大切さ、貴重さも改めて痛感しています。本当にありがとうございました!
生薬棚と言われてピンと来ない方は、千と千尋の神隠しの釜爺(声:菅原文太)を思い浮かべていただけたらと思います。あの釜爺のいるボイラー室の壁側のずらっと並んでいる引き出しがまさにそれです。
作中では、“薬湯”、“イモリの丸焼き”などの単語が出てくるので、少なからず漢方と縁があるのではなかろうと…。
ちなみに薬湯は、普段皆さんが煎じ薬を煎じて、召し上がられた後に残ったカスを捨てずに乾燥させて、お風呂に入れると薬湯になります(卸してくださっている業者さんからの豆知識)。
煎じがらは別に捨てても良いですが、薬湯以外には例えば、家の植物・野菜等の肥料に再利用していらっしゃると言う方も。粉薬だけの方は…ごめんなさい。
納品していただいてから早や数か月経過したので、納品直後と比較してしまうと若干違うんでしょうが、今もまだ綺麗な白木の状態です。
納品直後の頃はこの白木状態をキープ出来たらと思い、確かにソーっと生卵でも持つかの如く、最初の頃だけは(笑)優しく扱っていましたが、結局どう注意しても経年変化だったり、変色には抗えないと徐々に気付きはじめます。調剤室には空気清浄機も置いてはいますが、ほんの気休め程度で…フィルターもこまめに洗おうとすぐに汚れるので、目には見えませんが常に粉塵が舞っているのでしょう(白衣でも速攻、茶色くこきたなくなる程です?)。
丹精込めて作ってくださった職人さんにはちょっと悪い気もしますが、恐らく経年による変色だったり、使っている内のどうしても…の部分は誰にもどうしようも出来ないので致し方なしだと思いました。ビンテージのように年季が入れば愛着もわきますし、当院の漢方と同じく既製品ではなく“オーダーメイド”の棚なのでまさに1点モノ!一生モノです!本当に出来る限り、大切につかっていこうと思います。
思い起こせば昨年は、粉用の分包機 (☚タップorクリック!)、そして今回の生薬棚とリニューアルさせていただきました。今更ですが、心機一転で頑張って参ります。
ところで、話はガラっと変わります。西洋占星術の世界では、2/4から10天体すべてが順行(逆行というのもあります)というのが続いていて、今月…そして4月末まで続いている様です。
通常、順行している天体もあり、逆行している天体もあり…と言うのが当たり前だそうで、10天体が順行するのは珍しいらしいです。順行とは、何かを始めやすかったり、物事がスムーズに進みやすかったり…そんな事象が起こりやすいそうで、且つ10天体とも順行。ひろみ郷ではありませんがGOGO!と言った感じの時期なのでしょうか。もちろん、個々人のオギャー!と生まれた時の星の配置等も加味していくと、単純に全員がそのまま影響をモロに受けている訳でもないそうですので悪しからず、です。
また今度の3/21=春分の日は牡羊座シーズンのスタート、とも考えるんだそうです。牡羊座は12星座の先頭・トップバッター。なので脇目もくれずにエネルギッシュにスタートをきっていく性質があるとかないとか。逆に周りをキョロキョロ気にしたり、モジモジされてしまうと、後ろにはまだ11人控えているのでつっかえてしまいます。
以前、そんな牡羊座についてイメージしにくいなぁ…と思っていた折、良いモデルがいました。そうです、鬼滅の刃の煉?獄さんです?(全くファンでも何でもないのですが、一個人の意見です)意外と身近に教材ってたくさん転がっているもんだなと感じる瞬間でした。私の周りで牡羊座と発覚した人の…例えば、あまりと言うか全く?他人の目を気にせず、新しい世界へドカーンと飛び込んでいく姿(人にぶつかってますよ~(が、肝心の本人は気付いてない))とか、また牡羊座のキーワードは“I am”とも聞いたことがあるので、オレオレならぬワテやワテワテ!感もあるかもしれません。パワフルな行動力だったりは圧巻で、さすがなのであります。
ただ、今話したのはシンプル且つ純粋な牡羊座の要素・性質、と注釈を付け加えさせてください。個々人の成熟度合だったり、とにかく周りを見渡せばお分かりの通り、例え同じ(太陽)星座でももちろん全然違います。極端に言えば、双子ちゃんだって全然違うと思います。この世に持ってきた自分の手持ちのカードだったり材料(例:容姿や能力だったり生まれ育ってきた環境等々)をいかに調理していくかは本人次第。私たちは色々な要素がブレンド&ミックスされて形成されているので、簡単に一言では言い表せないのではないかとも思います。
ようやく厳しい冬の寒さからの解放ということで、春です。
春には春の過ごし方、という事で、気になる方は以前の院長ブログ (☚タップorクリック!)でおさらい!
今は年度単位で動いていらっしゃる方にとっては、梅やら桜どころではない(涙)ような恐怖の時期、真っ只中でもあるので、まずは自分自身を労わっていきたいものですね?