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自分に本当に合う漢方薬に出会うまで②

前回の記事「本当に自分に合う漢方薬に出会うまで①」はこちら

久しぶりに診察を受け漢方処方をしてもらい、4回処方が変わり、やっと自分に合う煎じ薬に出会えた、というところからのお話になります。


 

7日間 × 4回 = 約1ヶ月間 かけて、やっと出会えました、『本当に自分に合う漢方薬』

お通じも通常通り、味も美味しく飲みやすい、夜に飲んでも眠れる、そして何より、主訴の婦人科系の悩みが治る煎じ薬。ここにくるまで7日間ずつ飲んだ場合でも約1ヶ月かかりました。

(※漢方薬を美味しいと言うとビックリされる方も多いのですが、本当に自分の体に合った漢方薬は飲みやすく美味しいといわれています)

 

ここで誤解のないようにお伝えしますが、1回の診察で『自分に合った漢方薬』に出会える方も大勢いらっしゃいます。4回かかったのはあくまで今回のお話しで、どちらかというとレアケースです。(実際、私が過去に別の症状で煎じ薬を処方してもらった際は1回でとても良くなりました)

 

些細なことで変化する体の症状と繊細な漢方処方

 

今回お伝えしたかったのは、“体というものはとても難しく、些細なことでバランスが崩れ、一筋縄ではなかなかよくならない”ということです。

 

よく、初めての患者さんで前述のように少し漢方薬を飲んだら「下痢または便秘になった」「胃にきた」などの諸症状が出て、そこでやめられる方がいらっしゃいます。

確かに、普段うまくいっていることがうまくいかなくなると不安になりますし、特に体調のこととなると日常生活にも支障が出るので、どうしても負担に感じてしまうと思います。ただ、当院にいらっしゃった『本来の目的』つまり『主訴の治療』をしていきたい場合、途中経過としてどうしても避けられないこともあるかもしれません。

 

院長がよく言っています。

「人間の体は魔法のように簡単に治らない」

 

例えば頭痛があるとしてそれを治す場合、西洋医学なら(簡単な場合)「痛み止め」が出されます。これは、“痛いという体の訴えを上から抑えて感じなくさせよう”という方法です。しかし当院の東洋医学では、「なぜ頭痛が起きているのか」「この頭痛はどこが原因で起きているのか」というところから考えていきます。例えば寒さからきているのかもしれないし、血流の悪さからきているかもしれないし、風邪やウイルスからきているかもしれません。

例えば頭痛が血流の悪さからきているとして、それをピンポイントに治す漢方薬を院長が処方するとします。ここで難しいのが、『今回の症状にとても効く漢方薬』があったとしても、それがとてもきつい『胃にくる漢方薬』のような場合があります。またたとえ漢方薬がきつくなくても、もともとの体質でお腹が弱く、少しの処方ですぐ胃にくる方もいらっしゃいます。つまり『頭痛には良いけど胃にくる漢方薬』になってしまうわけです。

この状態が私にも起きていた、ということですね。(婦人科系の主訴には効いているけど便秘になった、胃にきた、寝れなくなった、など)

院長がよく悩んでいます。

「~(主訴)に効かすには〇〇の漢方をいれたいけど、これをいれると絶対胃にくる…どうしよう…」

あちらを立てればこちらが立たず。体というものは単純そうにみえて一筋縄ではいかないんでしょうね。

 

また漢方薬には副作用と違った『好転反応(瞑眩反応)』が出る場合もあります。

好転反応とは治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。反応の程度はさまざまである。病状の改善が現れる前の一時的な悪化であり、経験上3-4日まで持続することが多い。(Wikipediaより)

 

西洋医学とはだいぶ違う考えの東洋医学をベースにした当院の治療法ですが、例えば1回の診察、1回の漢方処方で求める治療結果が出なかったとしても、何度か診察を受けられたら本当に自分に合う漢方薬に出会え、その先にある健康体にたどり着けるかもしれません。一人でも多くそんな方がいらっしゃれるように、日々お手伝いをしていきたいと思います。

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