漢方とインフルエンザ②漢方のインフルエンザに対するアプローチ
漢方はウィルスに強い体内環境を作る
西洋医学の抗インフルエンザ薬に対し、漢方ではどう考えるか?
当院長いわく、漢方の場合は風邪でもインフルエンザでもはっきりとした線引きはせず、要はウイルスの強さを見ていきます。例えば通常の風邪でしたら粉薬で充分対応ができますが、インフルのようなキツいウイルスに対しては煎じ薬でないと対処できないと考えます。
漢方薬の場合、症状に応じて正しく処方さえすれば、ウイルスが体内にいられなくなるような環境を作っていけるので抗ウイルス効果が期待できるということです。
免疫力をつけ低下させない生活習慣
今は乾燥・低温の季節ですので風邪やインフルエンザが流行りやすい時期です。
先日の院長のブログ「発酵土壌菌で衰えゆく「眠る力」をサポートする」でもお伝えした通り、まずは自分の免疫をしっかりさせることが基本です。普段から睡眠負債をかかえないように充分な休息をとることも大切です。やはり不摂生だったり無理をしていれば、それだけ抵抗力も落ちてしまう訳です。
重症度で煎じ薬と粉薬を使い分ける
風邪と一口に言っても、引きはじめの軽い状態でしたら粉薬で対応できるのですが、どんどん引き込んでしまい、例えばひどい咳などこじらせてしまえば、いよいよ煎じ薬でないと対処も難しくなってしまいます。基本的には、そこまで引き込んでひどくなる前の引きはじめの段階でお知らせいただければ、悪化する前に対処していけるので軽い症状で済むことも多いのです。これに限らず、何事も早め早めに手を打つことが大切ですね。