死との向き合い方③「死ぬ時に後悔しない生き方」
前回の、「クリニックで診たお母様と息子さんのお話」より。
食べられなくなるということは自然なこと
私たちは何らかの原因で死んで行くのですが、このお母様の死に方は動物のように死を恐れずとても自然で良いのではないでしょうか?動物は調子が悪くなると食べなくなります。食べなくなって衰弱して眠るように息を引き取る…
調子が悪くて食べなくなる、または食べれなくなるということは、ある意味自然の摂理かもしれません。食べないとはこの方の例でも分かるように、身体は軽く、頭もクリアです。ちょうど断食をした時と同じように…。
食べれられなくなり、消えるようにフェードアウトしていく…すなわちどこかで死ななくてはならない私たちにとって、誰にも迷惑をかけず、自分の家で、日常の延長で最期を迎える…そんなふうに私も出来たらと考えさせられました。
死ぬ時に後悔しない生き方を
「死ぬこととはあちらの世界に生まれること。」
どうも地球は生きるのに大変なところのようです。(実際大変です!!) 私たちはその大変な所に魂の成長のために、自らの意思でもがきに来たようです。そう考えると、大変な世界を卒業できるのは実はめでたいことであり、ようやく卒業できるんだ!と思いませんか?
意外と死を恐れる必要はないのでは?…死を恐れて本来の自分を見失ってしまう方が問題かもしれません。
魂の自由さを失わず、自分自身であり続ける。
「最期まで人間としての尊厳を保つ。死ぬ時は、言い換えるとあちらの世界に生まれること。」そう考えると、どんな心境で新しい世界に行くか、その死ぬ瞬間の心の状態が最も大事だと思うのです。
私の常日頃生きていくうえで最も大事にしているポイントは「死ぬ時に後悔していないこと!」
後悔しない生き方をする・・・いつもそれが私の原動力になっています。
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