秋の過ごし方~東洋医学から考える~
朝晩すっかり冷え込むようになりました。
紅葉も進み、いよいよ本格的な秋の季節です。
季節にはそれぞれ『気』があり、『秋の気』は乾燥の『気』です。
臓器では、『肺』がその影響を受けやすく、『肺』は乾燥を嫌います。
そもそも東洋医学で言う『肺』とは、肺だけでなく、鼻や気管支などの呼吸器系を指します。
鼻やのどが乾燥していると、ウイルスなどにやられやすいのですが、粘膜が粘液で保護されていると、外から入ってくるウイルスや菌にやられることなく、守ってくれます。
また、のどが乾燥してくると、空咳・声枯れが起きやすくなります。
肺を潤すためには、
- 梨
- イチジク
- リンゴ
- ハチミツ
といった食材や、
生薬でいうなら、
- 麦門冬(ばくもんどう)
- 天門冬(てんもんどう)
- 杏仁(きょうにん) ※杏仁豆腐の杏仁です
- 玉竹(ぎょくちく)
- 麻子仁(ましにん)
などといったものがおすすめです。
また東洋医学でいう『肺』と『大腸』は、表裏の関係にあり、肺が乾燥すると、水を大腸にスムーズに降ろせなくなってしまい、そのため便が硬くなったり、便秘になったりすることがあります。
寒くなると、私たちの血液も、体の奥にとどまりやすくなって、体表面や末梢に行く量が減ってしまうので、体表の皮膚のうるおい不足から肌が乾燥してきます。
(私はオイルとクリームを必ずつけることで、皮膚を保護し、乾燥させないようにしています)
対策は、温かくして生活することはもちろんですが、適度に体を動かすことで血行がよくなり、体の末梢の血流をよくすることができます。
運動することで『気』が動き、『気』が動くことで『血』が動くわけです。
冷飲食でお腹を冷やさないこと、足を冷やさないこと、温かいお風呂に浸かって、体を芯から温めること…など、色々ありますが、ひとつは“栄養”も大切です。
しっかりと動物性たんぱく質をとることは必要です。
(ただし、あくまで適度に。とり過ぎは消化不良につながり、毛細血管を傷つけるので要注意)
私は、もともと胃腸が弱いため、消化の負担になる動物性たんぱく質は、あまり食べれないほうでしたが、今は消化酵素(ENZYME)を愛用するようになり、ずいぶん楽になりました。
以前は、食べるとお腹が張ってしんどい、逆に食べないと栄養不足になってしまう…というジレンマに陥っていましたが、このENZYMEのおかげで、本当に食事の悩みから解放されました。
“天高く、馬肥ゆる秋”
秋は一年のうちで、収穫の秋ということもあって、一番いろんなおいしい食材に恵まれ、食欲も進み、おいしく食事がいただけるときです。
しっかりした身体づくりには、栄養が欠かせません。
(良質のたんぱく質、良質のオイル、良質の野菜…もちろん、炭水化物もバランスよく摂って、おいしくいただく幸せを味わいましょう)
食欲の秋、自然の恵みに感謝して、おいしいものを食べる喜びを味わっていきたいと思っています。
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