「土」から考える腸内細菌の大切さ ①
先日、我が家の庭をそろそろ見直そうと思い、庭造り専門の方に来てもらいました。
庭も放っておくと、下草は各々生き残るために勢力争いをし、太陽を求めて伸び放題になり、地表を覆いつくし、結果、風通しが悪くなり、太陽も届かなくなってしまって、植物の成長が妨げられるようになります。
何ごとも全て放っておくと、バランスが悪くなっていくので、やはりこうした庭の世界もメンテナンスが必須なんだと実感しました。
木もたえず切っていると、おびえて良くないそうですが、たまにはやはり刈り込んで形を整え、茂り過ぎないようにバランスを整えてやることが大切だそうです。
そして、一番のポイントは“土”だとのことでした!
土はただ肥料をやればいいのではなく、土の中に住んでいる無数の微生物が大切なのです。
微生物が元気だと、土から栄養を吸収しやすい形に変えてくれます。
名前は忘れましたが、ある微生物は、空気中の窒素を植物がとりこめるように働いてくれているのだそうです。
そこへ安易に除草剤や農薬をまくと、微生物が死んでしまい、土が弱くなって、庭がかえって病気や害虫にやられやすくなってしまいます。
これは人間で言うと、抗生物質を飲むことでおなかのビフィズス菌が皆殺しになってしまう、というのと同じです。
昔から私には、抗生物質というのは農薬や殺虫剤と同じにダブって見えていました。
もちろん化膿したりして、病原菌が繁殖した時にそれを使うのは必要で、そのおかげで、さまざまな感染症などは随分と助かりました。
でも、衛生状態も栄養状態もよくなった今、もう一歩進んで、“病原菌にやられない、しっかりとした体の土台づくり”に視点を変えていく必要があるのではないでしょうか?
昔、我が家の庭の手入れを頼んでいた別の植木屋さんが、あるとき、除草剤をまこうとしました。
「でも、それをまくと、土の力は弱って、植物は元気がなくなるでしょう?」と私が尋ねると、「そうなったら、今度は肥料をまけばいいですよ」という答えが返ってきました。
これは…素人の私でも、そのやり方では、自然の力を引き出さないで悪循環になるだけだと思ったので、お断りしました。
以来、我が家の庭には、除草剤や農薬は原則使っていませんが、別に庭木が病気になることもなく、害虫が発生することもなく、うまくいっています。
(ただ、元々土地が盛土のため、土の質があまりよくないので、今後土の質をよくしていくという課題は残っています…)
著者紹介