『砂糖』『糖質』について考える~甘い誘惑に負けないで~②
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一見、糖分をとると疲れがとれたり、シャキッとするような気がしますが、実のところ、糖というのは、胃腸の動きを弛緩させてしまいます。
つまり、お腹の動きが悪くなり、その結果、体が重くなってしまったりするのです。
これはカリウムと同じで、『弛緩=ゆるませる』働きがあるということです。
逆にナトリウムは、『収縮=ひきしめる』方に働きかけます。
弛緩と収縮、全てバランスが大事なのですが、どうも昨今、人々が糖分をとりすぎて、キュッと引き締まる感じが減り、だらんとしてしまっているのでは、と案じられます。
またさらに言うと、糖をとると、静脈の流れも弛緩させたり、血液粘度を上げてしまい、血流を悪化させるなど、体にさまざまな弊害をもたらします。
あるいは、糖(穀物ではなく、砂糖・スイーツのこと)をとったとき、私たちの体内では、すぐに吸収され『高血糖』状態になってしまうので、血中糖度を下げるためのホルモン『インスリン』が急にたくさん出て、一気に血中糖度を下げすぎ、逆に低血糖症状になってしまうことも指摘されています。
低血糖になると、イライラしたり、集中力が落ち、そしてまた甘いものが欲しくなる…という悪循環に陥りがちです。
このような血糖の乱高下は、血管に最もダメージを与え、毛細血管もゴースト化させてしまいます。
そして、さまざまな病気の原因ともなってしまうのです。
私の若い頃は、男性で甘いものを好きな人はあまりいませんでした。
(そういった、普段から甘いものが欲しくならない状態のほうが、代謝がうまくいっていると言えます)
甘いものをとると“ゆるむ”ので、若い女性たちがスイーツをとって幸せそうにしている…というのが一般的な光景でしたが、最近はそういう性差もなくなってきたようです。
あらゆる年齢層で、甘いものをとる量が増えていると思います。
(甘いものというと、実は果物もそうで、明らかに昔に比べて糖度が増えてきています。その分、ビタミン、ミネラルは減っていて、そうした甘~い果物も、食べ過ぎると血糖を上げてしまうので要注意です)
男性が甘いものをとる → ゆるむ → 攻撃力が減る → 草食系男子になる
持論ですが、昨今、草食系男子が増えていると言われますが、その一因が甘いもののとりすぎにもあるのでは…?と思ったりします。
健康は、血管がキレイであることが大基本。
その血管をキレイに維持するためには、甘い誘惑に負けないことが必要条件といえそうです(これは自戒も含めて…)
では、甘いものを欲しがらなくてもうまくいく身体にもっていくには…?
ポイントはいくつかあります。
私自身も、そういう体に変革していくのにずっと試行錯誤してきましたが、ようやく解決法を見出しました。
詳しくは、またの機会にお話していきますね。
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