『斎田点定の儀』、『亀卜』について思うこと
5月13日本日は、皇室で亀の甲羅を用いた古来の占い『亀卜(きぼく)』をして、神々に供える米をどの地方にするかを決める『斎田点定の儀』が行われました。
この希少なアオウミガメの甲羅の確保に宮内庁は奔走していたそうです。
私は古代の中国でやっていた『亀卜』を、現在にいたるまで続けてきた皇室の伝統に正直、驚きました。
『亀卜』は中国の殷の時代に行われていましたが、周の時代に周易として発展し「五経」のひとつである「易経」となったそうです。
以前、高木彬光 (著) 『横浜をつくった男』を読んだときの感激は忘れられません。
本の内容として、主に高島嘉右衛門(地名の高島町はこの人の名前から由来してます)という人物の波乱に満ちた生涯を描いたものになります。彼は牢獄にいれられているときに易経に出会い、丸暗記し、以降、様々な困難に出会い、その度に易を使って、その卦を読み解き、運命を切り開いていきました。彼の占いはほとんど外れたことがありません。実業家としても大成功し、堤の造成やインフラなどの公共事業を含めて、今日の横浜をつくるのに大貢献をした人です。(※彼は高島易断とは全く関係ありません)
また多くの政財界の人々も彼に占ってもらいますが、日清日露戦争のときも折に触れ、的確なアドバイスを与えます。ときに誰もが「エッ?」と思うような奇抜なアドバイスをすることもありましたが、その頃の政治家は一本筋が通っていたのでしょう、自分が責任をとるからと、彼の言う通りに実行しました。すると思わぬ展開で難を逃れ、うまくいくことも少なくありませんでした。彼の的を射た奇抜なアドバイスが日清日露の戦争を勝利に導く貢献をしたと思います。
私はこの、
- 彼の卓越した頭脳(左脳)
- 未来を易で読み取る能力(右脳)
この両方の才能をもっていることにとても感銘を覚え、私も単純に「このようになりたい」と思ったものでした。
全ての情報が今ここにある…
とよく言われていますが、「なぜ分かるの?」とずーっと私の課題のひとつでした。
最近読んだ 小森圭太 (著) 『潜在意識の書きかえ方』が量子力学のことをわりと分かりやすく説明していると思いました。
何とかもう少し、私も潜在意識(顕在意識は全体の4%くらいでしかないともいわれている)を開発して自在性をもてるよう、これからも脳の鍛錬をしていきたいと思っています。
著者紹介
松本有記クリニック院長
自身が何十年にわたる体調不良に悩まされ、健康を追及していくなかで、東洋医学と出会い、オリジナルのオーダーメイド漢方薬、サプリメント、メディカルストレッチなど、全て自身が効果を実際に体感し、結果を出すことをモットーに、独自の治療スタイルを確立。生活習慣から姿勢指導、心のもち方まで幅広い角度からの診療を行っている。京都薬科大学卒業、神戸大学医学部卒業、兵庫医科大学病院(皮膚科/内科)、県立尼崎病院東洋医学科(非常勤)、尼崎永仁会病院漢方専門外来、松本有記クリニック院長