花粉症対策は「お腹」がポイント
この季節になると春の訪れを喜んでばかりはいられません。
必ずやってくる花粉!私も21~22才くらいから、随分と悩まされてきました。
漢方(エキス=顆粒薬)を飲むと1~2分もすれば劇的に効く…のですが、残念ながら長くは続きません。
飲み始めた頃は、それこそ小青竜湯や麻黄附子細辛湯(花粉症にまず出される処方)を片時も離さず飲んでいましたが、結局胃が重くなり、舌の苔が厚く、不消化を起こしてしまったのを思い出します。
あの頃は何をしていいか分からず、随分戸惑ったものでした。
しばらくして、クリニックでも出している「自分に合わせたオリジナル処方の煎じ薬を飲みました。そちらは劇的にスカッと効いた…のですが、やはり何年か経つと、そんなに効かなくなり、10年も経つと煎じ薬も卒業かなと…結局、実際やめても体調に差が出ず、現在は飲んでいません。
結局、春はいつも花粉症に苦しめられることに。
「うーん、この“慣れ現象”(同じ薬をとっていると、体が慣れてしまって効かなくなること)を突破するにはどうすれば…?」というのがずーっと課題になりました。ひとつよかったのは、マスク着用くらい。
今でも漢方のエキス(顆粒薬)を飲むと、効くには効くけれど長くは続かないし、シャープ性も弱い…。
それからも花粉症に悩み続け、あらゆるものを試し、結果、今の私がたどりついた結論は、
花粉症(アレルギー)をよくするカギは『お腹』かも…
でした。
実は私は子供のころから胃腸が弱く、ずいぶん苦しめられてきました。
漢方も効くのですが、なかなかスッキリまではいかなかったのです。
私がお腹で何より感激したのは、“酵素”(麹からつくられた消化酵素)でした。
(酵素にもいろいろとありますが、私が飲んでいる酵素は加熱していないので失活していないのがポイント)
漢方にもそういう酵素的なものは、神曲(しんぎく)、麦芽(ばくが)などいろいろありますが、残念ながら飲むまでには必ず加熱の工程が入ります。
非加熱で、活性を残したまま、反応をそれ以上させないでストップさせられるのは、現代のテクノロジーのおかげです。
その酵素で、私自身とても助けられています。
そこに、土壌からとった“古代海洋堆積物抽出液”を使うと、さらにお腹の菌が元気になるようです。
お腹が元気になると、アレルギーがよくなります。
実際クリニックでは、以前から酵素や古代海洋堆積物抽出液など(他にもありますが)を飲んでいる方々は、花粉症が明らかに楽になっています。
例えば、ある50代の女性は、18才ごろから花粉症に悩まされていたそうですが、通院2.5ヶ月ほどで「気がつくと今年は、花粉症の薬を飲まなくても大丈夫…!」と大感激。
さらに、私は最近、自分で密かに“味噌の形態をとった発酵物”を食しています。
それも確かに効いている感があります。もうしばらく自分で実験してみて、よい結果が出たら、またクリニックでも紹介しようと思っています。
やはりアレルギーのカギはお腹にあった、と実感する今日この頃です。
花粉症対策のひとつには「お腹」が重要なポイントになっていました。
著者紹介
松本有記クリニック院長
自身が何十年にわたる体調不良に悩まされ、健康を追及していくなかで、東洋医学と出会い、オリジナルのオーダーメイド漢方薬、サプリメント、メディカルストレッチなど、全て自身が効果を実際に体感し、結果を出すことをモットーに、独自の治療スタイルを確立。生活習慣から姿勢指導、心のもち方まで幅広い角度からの診療を行っている。京都薬科大学卒業、神戸大学医学部卒業、兵庫医科大学病院(皮膚科/内科)、県立尼崎病院東洋医学科(非常勤)、尼崎永仁会病院漢方専門外来、松本有記クリニック院長